明日は『うまゼミ!!』ジャパンカップダート~パンツオンファイア~


Guten Tag!! 日本大学の松野です。




もうすぐ暦の上ではディセンバー!!


でも財布の中はヤバイバー



…さて(笑)



先日予告しましたが、今回は日曜日に行われるジャパンカップダートに出走するパンツオンファイアの紹介をしようと思います。



また、昨日加藤くんのブログにもありましたが今週は阪神競馬場で関東×関西インカレが開催されます。



そのため『うまゼミ!!』
でも関西の競馬サークルのみなさんをゲストに、白熱の予想議論を繰り広げますので、ぜひご視聴よろしくお願いします!






それでは早速。







パンツオンファイア  PANTS ON FIRE




実業家ジョージ・ホール氏と、その妻ロリ・ホール氏が運営するK&Gステーブルズの生産・所有馬。管理するのはニュージャージ州モンマスパークを拠点とするKブリーン調教師。まだ44歳と若いながらも賞金ランキング上位につける有望株で、K&Gステーブルズ生産でホール夫妻所有の競走馬は、このブリーン調教師に依託されています。


ジャンプスタートエーピーインディー×ストームキャット母系ミスプロというコテコテのアメリカ血統。2歳で現役を退いたものの、その間わずか5戦でオフィサーやヨハネスブルグと好戦した実績。産駒にはハリウッド金盃を勝ったレイルトリップなどがいます。


カボデノーチェは16戦1勝G1CCAオークス3着キーハンターの妹にあたります。母の父ケープタウン(その父シーキングザゴールド)は米G1フロリダダービーの勝ち馬で、種牡馬としては米G1ケンタッキーオークス、エイコーンステークス優勝馬のバードタウンを輩出しています





実はこのホール夫妻独創的なピンクの勝負服からもなんとなく連想?されますが、所有馬に一風変わった名前を付けることで知られています。


過去にはバーンアイデンティティという、明らかに某映画を意識したような名前の牡馬(恐らく同馬の父バーンステインと映画『ボーンアイデンティティ』をかけたと思われる)がGⅡサンフォードSを優勝したほか、GⅡ2着のあるハードスパン産駒ベガスノーショウラスベガスでNO SHOW、バックれる?)やナッチョセイント(こちらはジャックブラック主演のコメディ映画『ナチョ・リブレ』から?)といった珍名馬が、今も現役で活躍しています。


そしてスリープレスナイトという同名の馬も現在所有しています(こちらはウォーチャント産駒で、GⅢ2着の実績)



パンツオンファイアは直訳すると「お尻に火がつく」「慌てふためく」という意味になります。


また“Liar, Liar, Pants on Fire!お前は嘘つき野郎だ!)”という子供が友達を囃し立てるフレーズにも通じるようです。

これは“on Fire”“liar”の発音が似ており、韻が踏まれています

そして“Hanging from (on)a telephone wire!(〔パンツに火がついて慌ててて飛び上がってる嘘つきのお前は〕電話線〔電柱〕にぶら下がっているぞ!)”“Nose as long as a telephone wireそんな〔嘘つきの〕お前の鼻は電話線のように長いぞ!〔ピノキオ的な?〕)”と続けるパターンもありますなんとも…ヒドい(笑)

しかし、これも“on Fire”“liar”“wire”韻が踏まれています

この辺り、アメリカらしいなと思いますね。そういえば“ティム”“タム”“シニスター”“ミニスター”、“ムーチョ”“マッチョ”マンなどの米国馬も韻が踏まれた馬名になってます。



なんだか英会話教室のようになってきましたね(笑)



つまり、パンツオンファイアは日本語で「嘘つき、火がつき、運の尽き」といった訳になります。
またこれはパンツ(お尻)に火がついて飛び上がっている様子と、父ジャンプスタート(ジャンプスタートは○○を再開する、活を入れるの意)を掛けて付けられた、と解釈できます。


そして2005年、米南東部を大きなハリケーン・カトリーナが襲った際に消防救助隊が多くの命を救う姿に感動し、消防にちなんだ名前を…とする逸話もあります。


消防士は英語で“fire fighter”と言い、アメリカ子供から大学生までの憧れの職業。人気があり、社会的地位も高い職業とされています。有名なのはニューヨーク市消防署(通称FDNY)。消火活動だけでなく、救急救命防災活動を一手に引き受けることから「アメリカで最も勇敢な消防士」と呼ばれています。“911”での命がけの活動は記憶に新しいところですね。



こうしたヒーロー(消防隊員)への敬意と祈願も、実は込められているのです。





思えば日本でも珍名馬でお馴染み小田切有一さん「オレハマッテルゼ」「モチ」といった馬名でお馴染みですが、「オレハマッテルゼ」「俺嵌まってるぜ」という石原裕次郎さん主演映画『俺は待ってるぜ』から来ていることで有名です。

この『俺は待ってるぜ』は、裕次郎さん演じる元ボクサーがブラジルへ行った兄が帰ってくるのを待っている、というストーリー。実は兄は殺されており、その真実を突き止めていく…というもの。



オレハマッテルゼは生まれて間もなく、全姉GⅡ馬エガオヲミセテ山元トレーニングセンター火災で亡くしています。そしてそれから6年後に高松宮記念を優勝し、姉が成し得なかったGⅠ制覇を果たしたわけです。もちろんこの関連は定かではありませんが。


またモチは、とにかく臆病な馬だったそうです。こうした馬は馬群を割って追い込んだり馬体を併せて叩き合うのが苦手なもの。そこで「逃げて粘る」競馬ができるようにという思い、「モチが粘る!」という実況フレーズが出ることを見越して、“モチ”と名付けられたとされています。



今は亡き「マチカネ」軍団の細川益男オーナーも珍名馬で有名でしたが、その内訳はマチカネ「フクキタル」「ワラウカド」「ニホンバレ」といった非常に縁起の良い名前。ちなみに冠名の「マチカネ」も大阪の待兼山から。「枕草子」や「新古今和歌集」にも“まちかねの~”という歌枕があり、こちらも縁起が良いのです。



…話が完全に逸れてしまいました。どうもすみません笑


ただ、こうした珍名馬もただ付けているのではなく、深い理由があるということを知っていただけたらと思います。




話を戻して。




そんなパンツオンファイアですが、残念ながらデビュー戦で父名のような“ジャンプスタート”を切ることはできず、初戦から果敢に逃げるも9馬身差の2着。2戦目は今年ブリーダーズカップを今回の鞍上Gスティーヴンス騎乗で優勝したムーチョマッチョマンに6着惨敗という結果。3戦目にデラウェアパークでようやく7馬身差の逃げ切り初勝利を挙げましたが、決してこの時点ではクラシック候補の雰囲気はありませんでした。


しかし8戦目のルイジアナダービー
アメリカ競馬伝統の一戦ケンタッキーダービーの前哨戦でもあるこのレースに、陣営は新しいパートナーを抜擢します。


ロージー・ナプラヴニク騎手。

世界でもトップクラスの女性騎手で、今年の騎手対抗戦シャーガ―Cには女性選抜のキャプテンとして登場し、世界選抜の岩田騎手らと戦っています。


そんな彼女を鞍上に迎えての一戦。人気に推されていたのはこれで3度目の対決となるムーチョマッチョマンレースはこれまでの逃げとは打って変わり、2番手で折り合う戦法。直線逃げた馬を交わし抜け出すと、追ってくるムーチョマッチョマンとの叩き合いに。最後はこれを制し(ムーチョはこの時落鉄)、内から強襲してくるネロを押さえて見事優勝


ちなみに同レースにはブリーン調教師の管理馬がもう一頭出走しており、人気はこちらの方が上。大方の予想ではパンツオンファイアはその馬のペースメーカーという扱いをされていただけに、まさにギャラリーが「火がついたように驚いた」してやったりの勝利でした。


パンツオンはこの勢いで三冠レースに挑みます。この年のクラシック戦線は主役不在とされ、さらに本命視されていた2歳王者アンクルモーは「体調が芳しくない」という理由から、管理する名匠Tプレッチャー調教師の判断で出走回避


第一戦「伝統の」ケンタッキーダービーネロ、ムーチョマッチョマンに加えフロリダダービーを制したダイアルドインサンランドパークダービートゥワイスザアピールを加えた計5頭が有力候補という混戦
その中でパンツオンファイアダイアルドインに次いで2番人気に推され、女性騎手初のケンタッキーダービー制覇に大きな期待がかかることとなります。


横一線のスタートから先手を取ったのは人気薄シャックルフォード。その後ろにパンツオンファイアがつけ、マークするようにネロとムーチョマッチョマンダイアルドインは最後方から進みます。かなりのスローペースとなったレースは、4コーナーで外からネロが動き、シャックルフォードとマッチアップ残念ながらパンツオンファイアはここで脱落してしまいます。直線に入り、シャックルとの叩き合いを制し抜け出したネロ。しかしこれを圧倒的な差し脚で交わしたのが…そう、アニマルキングダム。そのまま2馬身差をつけてのダービー制覇となりました。


結局6着に終わったパンツオンファイアはクラシック路線を回避。GⅢペガサスS(モンマスパーク)に出走します。5頭立て1番人気に推されたこのレースを軽く先行し抜け出して完勝すると、クラシックのリベンジを果たすべく真夏の祭典ハスケル招待Sに挑戦します。しかしまたもや最後の直線で失速し、5着敗退。陣営は休養を決めます。



4歳時はPロペスに主戦が替わって挑んだ準重賞スキップアウェイステークスなど2勝を挙げるも、休養が重なりわずか5戦。そして5歳となった今年の5戦目、GⅡモンマスカップステークス。7頭立てとなったレースは、逃げた1番人気テイクチャージインディが向正面で故障。3コーナーで先頭に立つ形になると、そのままヒムブックの追撃を振り切って押し切り勝ち。ようやく3つ目の重賞タイトル奪取となりました。


この勢いで、続くチャーチルタウンズ競馬場で行われたGⅢアックアックハンデも4番手から徐々に進出し、直線抜け出して3馬身差の勝利。勝ちタイム1分33秒7はレースレコード、トラックレコードに0秒47差という好時計の結果。4つ目のタイトルを手に入れた陣営は、再び大舞台への挑戦を決めます。


迎えた11月1日、サンタアニタで行われたブリーダーズカップデー初日。


GⅠダートマイルに出走した同馬は、Tプレッチャー調教師管理のGⅠ2勝馬ヴェラザーノ、サンタアニタダービー馬ゴールデンセンツといった強敵が揃う中5番人気に支持されます。
レースは大外枠のゴールデンセンツがロケットスタートを決め、強引にハナを奪うハイペース。それほど出足が早くないヴェラザーノはペースを乱され好位追走、パンツオンファイアもこの直後につけます。しかし1コーナーまでの距離が短いサンタアニタにおいて、好位以下は外を回らされると厳しい直線に入っても前を捕らえることはできず、ヴェラザーノ共々パンツオンファイアは最後ぽっかりあいた内を突いてきたゴールデンチケット森厩舎の馬とは別)ら差し馬に交わされ惨敗。



それでも馬の状態は悪くないと踏んだ陣営は、このままシーズンを終えず、3歳時にも招待を受けていた日本への遠征を決意。今回のジャパンカップダート参戦に至ります。





というわけで、ここまでパンツオンファイアの説明をさせていただきました。



さて、今回のジャパンカップダートですが、好走するにはやはり課題が多いです



右回りへの対応、砂ダートへの適応、なにより今年のジャパンカップダートは強力なメンバー揃いです。自分の競馬に持ち込みたいタイプだけに、今回はかなり高度な騎乗が求められます。それでも足りるかどうか…。

ただし来日後体調は万全の模様。調教の時点ではコースにも順応しており、ブリーン調教師も来日。マイペースな調整ながら、本気の姿勢が伺えます。




何より鞍上は、頼れる“伝説の男”Gスティーヴンス。
16年間全米賞金ランキングトップ10(内リーディング2回)を果たし、1997年に殿堂入り。アカデミー賞計7部門にノミネートされた映画『シービスケット』の中で、シービスケットの宿敵ウォーアドミラルの主戦騎手ジョージ“アイスマン”ウルフを演じたことでも有名です。途中2度の引退を挟みながらも今年1月に電撃復帰。オクスボウプリークネスSを制すると、ブリーダーズカップ・クラシックでは前述したムーチョマッチョマンで優勝。さらに3歳牝馬限定戦のGⅠジュベナイルビホルダーで制し、50歳にしてブリーダーズカップ2勝。全米で衝撃が走りました。


そしてWSJSにアメリカ代表で選出された今回、12年ぶりの日本での来日に際しパンツオンファイアへの騎乗が決まったわけです




日本は91年にゴールデンフェザントジャパンカップを制覇するなど好相性。枠は5枠10番。どのような騎乗をするか、非常に楽しみです。




以上、外国馬紹介でした。




さて、先週もここ数年海外馬による日本遠征が減少していることについて書いたと思います。
しかしこうしたブリーン調教師のように(本当に日本遠征を楽しみたいだけであっても)新たに日本遠征へ挑戦する陣営もあるわけです。日本競馬の特殊な部分を、むしろ強みにできないかと睨んでのことです。


そんな中、来年からジャパンカップダートの廃止。名称も「チャンピオンズC」に変更されます。国際指定が外されることで賞金も減額、仮に外国馬が遠征に来る際は費用の負担が増すことが予想されます。



これは新たに日本へ挑戦しようとする外国馬陣営に、二の足を踏ませる可能性もあります。
ただし、これまでのJCDへの海外馬遠征履歴を見ると、配慮する方が効率の悪い気も、します。




何より南部杯、JBC、東京大賞典といった統一GⅠが設置される現在、仮にチャンピオンズCが施行されたとしても、その存在意義が問われることとなります



ダート番組の在り方とは。



今後2歳GⅠが増設され、POGはさらに、盛り上がっていくことでしょう。その一方で2歳のダート戦線は激戦にも関わらず、番組が足りていません。逆にダート競走で賞金を稼いで、芝の大舞台に出戻りするという裏ワザも問題視されています。




これらも決して何が正しい、正しくないといった問題ではないと思います。
ただ、みんな考える余地はある、そんな気がします。







そんな感じで今日はここまで!



明日の『関東×関西うまゼミ!!ジャパンカップダート』ぜひよろしくお願いします!http://ustre.am/15X1z




いざ、関東×関西インカレへ!

こんばんは!
明治学院大学の加藤です。

いよいよ今週末、うまカレが阪神競馬場へ行ってきます!!


関東×関西合同インカレ予想大会12月1日(日)に阪神競馬場にて開催されます。

そこに我々が関東勢として参戦してきます。関東の代表として責任重大ですね…!



そしてインカレ予想大会の舞台となる阪神競馬場でのメインレースは…


ラストレースとなるジャパンカップダート!


来年からは中京競馬場へと場所を移し、「チャンピオンズカップ」へと名称が変更されます。
つまり現在の形で行われるのは今年まで。最後の栄冠を飾るのは、果たしてどの馬なのでしょうか?

もちろん「うまゼミ!!」も配信予定!
しかも今回は特別編、現地関西にて地元大学各競馬サークルと合同予想です!



11月30日(土)の18:30ごろより、こちらのURLにて配信予定。お楽しみに!
http://www.ustream.tv


詳しいうまゼミ!!の宣伝は、間もなくお知らせできるかと思います。それでは関西で会いましょう!

うまカレLINE!!


こんにちは!
中央大学1年の土屋です。


急ですが、お知らせです!


この度、毎週月曜日に発行される競馬雑誌「週刊Gallop」さんの連載をうまカレが担当させて頂くことになりました!!



その名も・・・





「うまカレLINE」!!






競馬の楽しみ方や魅力、ファンの生態などを学生目線で皆さんにお伝えします。


多くの競馬ファンの方々に学生の競馬観を知っていただける絶好の機会ということで、うまカレメンバー
一同張りきっております!!


「うまカレLINE」は月1回、月末の連載となっており全国の大学競馬サークル持ち回りで担当していきます。





第1回目は明治大学競馬サークル「優駿会テュルフィスト」!





そして・・


11月25日に発売された今週号の第2回では、僕が所属する 中央大学競馬サークル「Pixie」が担当しています!

今回は武豊ジョッキーの講演で話題となった明大祭にお邪魔してきた様子を掲載しています!


果たして競馬サークルの学祭とは!? 


来場された方も来場されていない方も一読の価値有りです(笑)




今後も全国の競馬サークルさんのお力をお借りして学生ならではの"競馬"を発信していきたいと思います!





以上今週号の担当、中央大学競馬サークル「Pixie」の土屋でした。
















PS.部員募集してます(笑)
プロフィール

うまカレ


全国の大学に在る競馬サークルのメンバーを中心とした競馬を愛する学生たちが既存の競馬ファンだけでなく、競馬をやったことのない人たちにも『競馬の楽しさや素晴らしさを伝えよう!』と立ち上げた学生団体です。

学生競馬ファンのリーディングとして、主に学生を中心とした同年代へ向けて、競馬の素晴らしさ、面白さを様々な視点やコンテンツを通じて紹介し、競馬文化の普及、競馬事業への文化的支援を行うことを目的としています。

オグリの時代に生まれた僕らで
オグリの時代の熱狂を、もう一度。

※2005年より20歳以上であれば学生でも勝馬投票券を購入できるようになりました※

お問い合わせ
umacolle@hotmail.co.jp

HP
http://umacolle.web.fc2.com/

うまカレ紹介ムービー
http://www.youtube.com/watch?v=RfyrC-KbZQ4


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