星になった聖剣~デュランダル~

皆さんこんにちは!
『ケーキの口直しにパフェを食べてしまった』
早大お馬の会の甘党代表佐藤です。(大変後悔しています、はい。)




季節は夏本番。暑い日が続いてますね!



うまカレの後輩たちも夏のフリーペーパーを発行し、次のフリーペーパーに向けてネタを考えているころだと思います(だよね…?)



毎週末の夏競馬も見所満載。秋が楽しみになってくるレースが多く、目が離せません。




そんな中、また一ヶ月に一度の血統昔話の時間がやってまいりました。不定期も含めるとこのコーナーが始まってもう一年ですか。早いですね。最初にこの手のお話で題材にしたのがエアソミュールでしたが、いまや彼もオープン馬。



期待度の高い馬だけにまだ物足りないところはありますが、今後の成長に期待しましょう。



ソミュールから前回のメイショウマンボまで、様々な名馬の血統昔話をしてきましたね。オルフェーヴルやゴールドシップなど現役馬から、トウカイテイオーなど過去の名馬まで…




今回の昔話の主役は現役馬ではありません。


私自身実はこの馬が日本競馬史上最強馬だったのではないか
と思っている馬について、のんびりと書いていきます。



皆さん、手元に飲み物とおやつの用意はいいですか?毎月恒例ですが、また長くなりますよ(笑)




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私、そもそも『日本競馬史上最強馬は誰?』という質問、議論は無意味だと思うのですよ、ええ。




育成技術や飼料、血統レベルなど、日本競馬は飛躍的な進化を遂げてきました過去の名馬と現代の名馬、どちらが強いか比べるのは無理な話です。G1の数も今現在のほうが多いため、記録を比べることにも意味はないかなと。




とある国民的アイドルグループの大ヒット曲の歌詞にもあるでしょう?『それなのに僕ら人間はどうしてこうも比べたがる?』と。(世界に〇つだけの〇より)
これ以上書くとJASRACから声が掛かりそうなのでそろそろ本題に入りましょうか(笑)







今から40年ほど前のお話。




当時、アメリカやヨーロッパの競馬界では、とある種牡馬が生産者の間で大人気になっていました。



名ホースマンとして名高いエドワード・テイラー氏が生産したその種牡馬は、イギリス三冠馬ニジンスキーなどを輩出し、産駒が高値で取引されるなど空前のブームになっていたのです。


その種牡馬こそ、ノーザンダンサー



競馬をやっている人なら間違いなく一度は聞いたことのある名前だと思います。それくらい偉大な種牡馬であり、世界の血統地図を塗り替えた、不世出の名種牡馬でしょう。



このノーザンダンサーが産まれたのは、カナダにあるテイラー氏所有の牧場、ウインドフィールズファーム。レベルが低いとされていたカナダの馬産を世界最高水準に引き上げた伝説の牧場です。



ノーザンダンサーの父ニアークティックもこのウインドフィールズファームの生産馬であり、ノーザンダンサーの代表産駒と言われるストームバード、ヴァイスリージェントも同ファーム出身。


ストームバードは息子のストームキャットを通して今年の日本ダービー馬キズナ、安田記念を勝ったロードカナロアに、ヴァイスリージェントはひ孫の代でクロフネを輩出するなど、日本競馬に大きな影響を与えています。



他にもヴィルシーナの4代母である名牝グローリアスソングもこのウインドフィールズファームの生産馬にあたります。どれだけ凄い牧場かが分かっていただけたでしょうか?


更に書くと、ウインドフィールズファーム生産で、父がノーザンダンサーだったものの、競走成績が11戦2勝と凡庸だったこともあり安く日本に輸入された繁殖牝馬が、日本でビワハヤヒデ、そして三冠馬ナリタブライアンを輩出しています。そう、ナリタブライアンの母パシフィカスもウインドフィールズファームの生産馬です。



話が脱線してしまいましたね。まあそれだけウインドフィールズファームは凄かったのですが、今はもうありません。テイラー氏の息子が亡くなって以降生産規模が縮小され、4、5年前だったかに閉場となっています。





さて、ノーザンダンサー全盛期にあたる1972年、当時25歳だった青年がアメリカ、サラトガの競走馬セールであるキーンランド・サマーセールに臨みます。
社台ファーム社員で社長の息子である彼の名は吉田照哉。そうですね、現在の社台ファーム代表にして、日本を代表するホースマンです。


父である社台ファーム社長吉田善哉氏はノーザンダンサーに目を付けていたものの、ノーザンダンサー系の種牡馬は高過ぎて買えず、なら将来の種牡馬を買おうということで、当時アメリカにいた息子の照哉氏にノーザンダンサー産駒の購入を依頼。


そして照哉氏はこのセールで一頭の栗毛のノーザンダンサー産駒に目を付けます。父ノーザンダンサー、そして母父ヴィクトリアパーク共にウインドフィールズファーム生産、そして何よりノーザンダンサーを生んだ名種牡馬ニアークティックの母であるレディアンジェラ3×2という大胆なクロスを持っていたその栗毛の牡馬。



当時アメリカの生産界などでは『ノーザンダンサーの血一滴は、ダイヤモンド1カラットより価値がある』と言われており、ノーザンダンサー産駒が軒並み高値だったため、落札は困難…
と思われたものの、なんと照哉氏はこの栗毛の牡馬を3000万ほどで落札することができたのです。



ノーザンダンサー産駒として破格に安い値段で落札できた理由は、短い脚、バランスが悪い頭部と胴体…おおよそ見栄えがいいとは言えない馬体にありました。



照哉氏に落札されたこの馬はその後フランスで現役生活を送り、G1フォレ賞を勝つことになります。ノーザンダンサー産駒としては中の上という現役生活でしたが、元々日本で種牡馬にするために購入した馬。現役引退後、日本に輸入されることになりました。


この輸入された栗毛の牡馬こそ、日本の血統地図を塗り替えた大種牡馬ノーザンテースト


輸入当時はその貧相な見た目から、他の生産者に『犬のような馬』『アメリカからヤギを買ってきた』とも言われたノーザンテースト。


しかし見た目の評判とは裏腹に活躍馬を輩出し、『お助けボーイ』とも言われた名種牡馬テスコボーイからリーディングサイアーの座を奪うと、ダービー馬ダイナガリバーを筆頭に多数の名馬を輩出。どんなコース、距離でもこなす器用さに加え、故障しにくい脚元、
そして『三度成長する』と言わしめた圧倒的な成長力を武器に日本を代表する種牡馬となります。
照哉氏はセリでノーザンテーストを落札した際、『セリに出ていた馬の中では、骨格・筋肉の付き方など馬体は最高のものを持っていた』と評したとされていますが、それが証明された形でしょう。素晴らしい相馬眼にはただただ尊敬するしかありません。




さて、そんなノーザンテーストの産駒として、1986年、社台ファームで父と同じ栗毛の牝馬が誕生します。
父に似て小柄だったこの牝馬は、素質はあったもののレースでも抑えることのできない激しい気性が影響し、短距離ばかり7戦走り引退。繁殖牝馬となります。


この牝馬の名前はサワヤカプリンセス


激しい気性が想像できない名前を持ったこの繁殖牝馬には、姉スズタカプリンセスが活躍馬だったこともあり、トニービンやサンデーサイレンスなど社台期待の種牡馬が付けられ続け、実際産駒は毎年走る子を輩出。ポテンシャルの高い繁殖牝馬だったのでしょう。


そんな中、1999年、社台ファームで母、そして母父と同じ美しい栗毛を持つ父サンデーサイレンスの牡馬が誕生します。



かなり期待されていながら、母譲りの激しい気性、そして産まれながら蹄が弱く、体質の弱さがあったこの馬が今日の血統昔話のお題。誰のことか分かりましたか…?




そうですね、デュランダルです。


中世の叙事詩『ローランの歌』の中で、主人公の英雄ローランが使う聖剣デュランダルから名をとったこの馬が今日のお題です。
ここまで書いて思いましたが、なんか今日のお題がノーザンテーストみたいな文章ですね(笑)



名伯楽坂口正大調教師釘を使わない装蹄法を使用するなどの工夫の末、爆発的な末脚を駆使する馬に成長したデュランダル。この装蹄法、いわゆるエクイロックスディープインパクトも使用されるなど、今では有名な装蹄法になりましたね。


とにかく気性が荒く距離は持たなかったものの、先行勢が止まって見えるかのような末脚は、まさに『大外から飛んでくる』という表現がピタリと当てはまり、いつもファンの胸を熱くするものでした。


短距離女王ビリーヴの引退レースを測ったように差し切ったスプリンターズステークス、連覇を果たしたマイルチャンピオンシップなど、蹄に不安があるとは思えないパフォーマンスは今でも忘れられません。


蹄が弱かったことで安田記念に出走することは叶いませんでしたが、あの末脚を東京マイルで観たかった人は多かったことでしょう。



競走馬としては致命的な病気と言われる蹄葉炎を発症しながらカムバックを果たし、当時の世界ナンバーワンスプリンターと呼ばれた香港の英雄サイレントウィットネスに詰め寄るなど、その素質はサンデーサイレンス産駒でもトップクラス、もしかしたらトップだったかもしれません。



もっと体質が強かったら…蹄さえ良ければ…気性がもう少しマシなら…


もちろん競馬に『タラレバ』は禁物だと思いますが、少なくともG1を3勝程度で終わる成績の馬ではなかったと思います。
個人的には日本競馬史上トップクラスの素質を持っていたと思いますし、冒頭で『比べることに意味はない』と書いたものの、あの圧倒的な末脚はつい他の名馬と比較してしまうものでした。


『名は体を表す』と言いますが、あの末脚はまさに聖剣の切れ味。こんなに名前通りの馬はほとんどいないでしょう。


現役引退後、種牡馬としていきなりオークス馬エリンコートを輩出したように、血統的には中距離もこなせた素材だったことは間違いありません。




種牡馬になった後、私はデュランダルと会ったことがあります。去年も、一昨年も、デュランダルは栗毛のイケメンで、現役当時と変わらないオーラを持っていました。
まわりに馬がいると落ち着かないことから、デュランダルのパドックはたくさんの牧柵で覆われていて、担当者の方が『もう柵を何度交換したことか…』と苦笑するくらいスタリオンでも個性的だったデュランダル。




また今年も会える…そう思っていた矢先、彼は心臓麻痺で、突然この世に別れを告げてしまいます。14歳、まだまだこれからという時に。




7月7日、七夕の日に彼は星になってしまいました。




この2週間後、中京競馬場で行われた中京記念を、大外から飛んできた馬が快勝しました。父を彷彿とさせる末脚を持ち、父にちなんでケルト神話に登場する聖剣から取られた馬名を持つこの馬がフラガラッハ


天国の父に捧げる1勝となったはずです。



400キロほどの小さな馬体ながら牡馬相手に奮闘する牝馬プリンセスメモリーはデュランダルの姪。彼女も伯父同様切れる末脚がセールスポイント。伯父のように競馬場を沸かせています。



デュランダルとゆかりのある馬たちが、今週末も、そしてこの先も、競馬場を賑わせることでしょう。



もちろん過去の名馬と力の比較はできませんが、記録だけではなく記憶に残る名馬デュランダルは、日本競馬史に残る追い込み馬として私達の記憶にも残っていくはずです。






さて、今日も長々と書いてしまいましたね。お手元のおやつはまだ残っているでしょうか?

私も書き始めて3時間。もうネットカフェのナイトパックの時間を過ぎてしまいました(笑)
延長料金払わないといけませんね…。。




来月、血統昔話を書く頃には秋競馬が始まっていると思います。うまカレは秋、どのような活動をしていくのでしょう。代替わりが近くなってきていますし、中心である現3年生、そしてこれからのうまカレを担っていく2年生たちによってどのような活動が展開されていくか、非常に楽しみです。



それらの活動については、このブログやツイッターなどで更新されていくでしょう(…されるよね?)



皆さんもぜひ、うまカレの活動に注目、そして応援していただければと思います!




以上、早大お馬の会佐藤でした!


アディオス!

日大スカーレット アイビスSD観戦合宿報告!

みなさんこんにちは!
日本大学スカーレットです(^o^)/

私たち日大スカーレットは先週行われました第13回アイビスサマーダッシュを現地で生観戦してきました!!
今回はそのときの模様をこちらのうまカレブログにてご報告させていただきたいと思います(^-^*)


7月28日、私たち日大スカーレットは都内某所に朝5時30分に集合。
眠い目をこすりながら、部長の運転で新潟へ向かいました。

ところどころで休憩をはさみつつ、関越道を走ること約3時間30分。
ついに新潟競馬場に着きました!

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すでに競馬場には多くの競馬ファンの方々が集まっていました。
夏のローカル開催はなんとも言えない独特の雰囲気があり、とてもわくわくしますよね。
我々も初めて訪れる新潟競馬場に興奮を抑え切れませんでした。

新潟競馬場の第一印象はすばらしい雰囲気ですね。
地方競馬場のようなローカル感に※部内非公式組織「地方雄の会」は興奮気味でした。

※部内非公式組織「地方雄の会」
中央場所に出走してくる(地)、[地]を応援する会。

さらに馬たちとの距離がとても近い!

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一切ズーム機能を使わずにこの近さ!
これもローカル競馬ならではの特徴ではないでしょうか。


そして新潟競馬場と言えば1000mの直線コース
この写真を見てください!

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スタート地点遠っ!
1000mの輪乗りする所がぼやけて見えないレベル!
これには本当にびっくりしました。

このコースを馬が走る姿を早く見たい!
そしてやってきましたメインレース第13回アイビスサマーダッシュ
スタートしてからものの30秒。
新潟1000直の例によって大外ラチ沿いを走る出走馬たち。
馬たちの走る音がすこしづつ

ドドド
ドドドドド
ドドドドドドド
ドドドドドドドドドド

と近づいてきてオーロラビジョンなんて見ている暇じゃありません!!
そして私たちの目の前を馬たちが駆け抜けていくんです!!

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目の前を通り過ぎていったとき、なんだかもう満足してしまってゴールの瞬間を見逃してしまうほど。
それほどに強い衝撃を受けました。


全レースが終わり、新潟競馬場をあとに。
ですが部員はまだまだ競馬をやり足らないといった感じになるほど、とても充実した時間を過ごすことができました。
新潟オフトに行くとの話もありましたが傷を広げることになりかねないと却下に

競馬のあとは新潟のおいしいご飯に舌鼓。
とても楽しい一泊二日の合宿となりました。


日大スカーレットとしての初合宿は大成功を収めました。
みなさんも是非、この夏のローカル開催、実際に競馬場に足を運んでみてはどうでしょうか。
そこにはみなさんが想像する以上の興奮・感動が待っていると思いますよ(^-^)/


以上、日本大学スカーレットでした。                           (渡邊)
プロフィール

うまカレ


全国の大学に在る競馬サークルのメンバーを中心とした競馬を愛する学生たちが既存の競馬ファンだけでなく、競馬をやったことのない人たちにも『競馬の楽しさや素晴らしさを伝えよう!』と立ち上げた学生団体です。

学生競馬ファンのリーディングとして、主に学生を中心とした同年代へ向けて、競馬の素晴らしさ、面白さを様々な視点やコンテンツを通じて紹介し、競馬文化の普及、競馬事業への文化的支援を行うことを目的としています。

オグリの時代に生まれた僕らで
オグリの時代の熱狂を、もう一度。

※2005年より20歳以上であれば学生でも勝馬投票券を購入できるようになりました※

お問い合わせ
umacolle@hotmail.co.jp

HP
http://umacolle.web.fc2.com/

うまカレ紹介ムービー
http://www.youtube.com/watch?v=RfyrC-KbZQ4


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